走行音の「牟岐海岸鉄道」

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がんばれ直特

今日はぶらぶらと姫路に行ってきました。
姫路まで行くのなら普段はJRを使いますが、今日は気分的に山陽に乗りたかったので、阪急で高速神戸まで出て、高速神戸から山陽直通特急に乗りました。

直通特急阪神梅田から山陽姫路までの91.8kmを約100分で走っています。
ライバルはJRの新快速。こちらは87.9kmを約60分で走っています。
運賃は直通特急が1,250円、新快速が1,450円。
両方のルートはさほど離れておらず、特に阪神三宮から山陽明石はほぼ並走しているような状態です。
明らかに直通特急の方が不利なことがわかります。

これって、直通する意味があるのだろうか?
ふと、こんな疑問が頭に浮かびました。

そこで、偶然私と同じ車両に乗っておられた山陽の社員さんに直特について話を伺ってみました。気さくな感じの方で、分かりやすく色々なことを話して下さったので下に書いておきます。

●果たして大阪・三宮⇔姫路を直通する乗客はいるのか?
○少ないが、少しづつ増えている。

●直通メリットはあるのか?
○ある。乗り換えナシを「売り」にできる。例えば、今のような海水浴シーズンだと大阪方面からの利用が増える。

●車両の規格の違いなど直通運転は不便ではないのか?
○直特が走る前から阪神や阪急の車両が須磨浦公園まで来ていたし、山陽の車両も阪神大石や阪急六甲まで乗り入れていたので特に問題はない。

山陽電鉄線内で阪神の車両が故障したらどうするのか?
○東二見などの車庫に引っ張って行き、そこで修理が可能である。もし、山陽の車庫で手に負えないようであれば、夜に阪神の車庫まで引っ張って行く。

●乗務員は電車ごと直通するのか?
高速神戸を境に交替している。西側は山陽、東側は阪神。ちなみに、阪神三宮・阪急三宮止まりの列車はそのまま乗り通す。

神戸高速鉄道に乗務員はいないのか?
○いない。車両も持っていない。駅員はいる。

●なぜ阪急と直通特急を走らせないのか?
○阪急は8両編成をメインに運転しており、山陽の120mホーム(6両が限界)には収まりきらない。山陽電鉄線内に入るためには三宮かどこかで増解結する必要があり、手間も時間もかかる。また、過去に阪急六甲で山陽の乗務員が運転する山陽の車両が事故を起こしたことがあるので、阪急としては山陽に入ってきて欲しくないのかもしれない。


少ないながらもいるのですね、直通客。でも大抵の乗客は乗り通すことはなく数駅の利用にとどまっていました。都市間輸送より地域輸送に徹している感じで、姫路⇔三宮・大阪の都市間輸送は新快速に殆ど「お任せ」している状態でした。